Monthly Archives: March 2014

水栓を交換する

蛇口の水漏れ修理については紹介してきました。

今度は水栓の交換について紹介します。水栓の交換もコツさえわかれば自分でできるようになります。

 

道具は水栓修理のレンチセットとウォーターポンププライヤー、それに水栓取外しレンチです。

取付ける水栓もホームセンター等で購入できます。使う場所に合わせて使いやすいものを選びましょう。

 

まず、修理の時と同じように止水栓を締めます。

そして交換したい水栓を取り外しレンチを使って外します。

水栓がついていた配管をきれいに掃除し、ネジ部についていたシールテープやゴミなどを完全に取り除きます。

 

新しく取付ける水栓にシールテープを巻きつけます。このとき、調整パッキンを使うと作業がやりやすくなります。

 

シールテープを巻きつけたら水栓を配管に取り付けます。ネジ部にもしシールテープやゴミが残っていたらきれいに取り付けられなかったり、水漏れの原因となることがあります。必ずきれいに掃除してから取付けるように注意してください。

 

水栓を取り付けた後は正面から見てみましょう。右や左に傾いては居ませんか?

無理にねじ込んでしまうと水栓が傷ついたり破損することがあります。また、水栓を取付ける時には逆方向にまわしてゆるめてしまうと水漏れするおそれがあります。

一度ゆるめてしまった場合にはもう一度シールテープを巻き直すことからやり直しになります。

パイプの根本から

蛇口の水が出てくるパイプの根本から水が漏れてくることもあります。単水栓の場合には自在パイプ取り付けパッキンを交換します。

 

まずパイプナットをレンチセットを使って取外します。

パイプナットが外れたらパイプを引き抜いて古いパッキンを取り出します。新しい自在パイプ取り付けパッキンに交換します。パッキンの向きは溝の向きを水栓の本体に向けて入れます。

パッキンを交換できたらパイプナットを取り外した時と同じ手順で取り付けていったら作業は完成です。

 

また、蛇口を取付ている壁との接合部分から水が漏れていることがありましたらシールテープを使って修理します。

まず、水栓をまるごと取り外さなくてはいけません。水栓取外しレンチを外して水栓を外します。

 

外したら水道の配管内を掃除します。ネジの部分などにシールテープや接着剤などが残っているのでこれをきれいに取り除きます。残っていると水漏れや故障の原因になることがありますので必ずネジ部をきれに掃除しましょう。

 

そうしたら水栓の取り付けネジ部分に新しいシールテープを巻きつけます。このとき左回りの向きに軽く引っ張りながら7~8回ほど巻き付けていきます。

また、取り付け部分に調整パッキンを使うと取付けるのが楽になります。

 

取付ける際に気をつけることとしては逆方向に回した後は緩めないようにすることです。ゆるめてしまうと水漏れの原因となります。一度ゆるめてしまった場合にはもう一度シールテープを巻き直してください。

 

シールを巻いたら水栓を取り付けます。レンチを使って取り付けますが、無理にねじ込んでしまうと配管を破損させてしまう可能性があります。シールテープの巻数を調整しながら取り付けて行って下さい。

ハンドル下からの水漏れ

一般的に水を出すときにひねるハンドルの下にはナットがあります。このナットの部分から水漏れすることもあります。

ナットからの水漏れの場合には水栓ハンドル内のパッキンが傷んでいる可能性が考えられます。これを新しいものに交換しましょう。

 

パッキンを交換する場合にはまずハンドルの上のビスを回して取外します。水栓修理レンチセットを使えばビスを回すことができます。

ビスを外してハンドルを取り外したらカバーナットをゆるめて水栓ハンドル内のパッキンを取り替えます。

パッキンを新しいものに取り替えたら再び逆の手順でハンドルを取り付けていきます。

 

単水栓と混合水栓とでは作業の手順が異なります。

混合水栓のパイプの付け根から水漏れしている場合にはまず両方のハンドルをしめ、パイプを接続しているナットを取外します。パイプを抜き取り、パイプの根本に付いているUパッキンとリングを新しいものに交換します。

このとき、Uパッキンの凹部を上に向けて取付けるように注意してください。

それからナットをしめていきます。ナットを締める際にはきつく締め付けすぎずに気をつけましょう。あまりにきつく締めてしまうとパイプの動きが悪くなったり、キズつけてしまう可能性があります。

吐水口からの水漏れ

普段蛇口をひねったときに水が出てくる場所が吐水口です。

ハンドルを締めても吐水口から水が出てきている場合にはケレップの劣化が原因として考えられます。ケレップを交換するかパッキンを取り替えることで改善可能です。

ケレップとは蛇口の内部の水栓の上部にあるものです。コマとも呼ばれます。

 

方法としてはまず蛇口のカバーナットを取外します。ハンドルを左回りにゆるめて水栓上部を取外します。

そうしたら内部のケレップをピンセットを使ってつまみだします。新しいケレップを同じように取り付けて、外した時と逆の手順で水栓上部を取り付けていきます。

このときにカバーナットをきつく締めすぎないように注意してください。きつく締めてしまうとハンドルが固くなって水を出すときに大変です。

また、水栓を傷つけないように注意して締める必要があります。

 

作業後は止水栓を開いて水漏れしないかどうかを確認しましょう。

 

取付けるパッキンは水栓サイズによって異なります。13と20用の二種類があります。一般的に家庭で使われている水栓はサイズ13の方になります。

 

コマやパッキンをこのように交換してもまだ水漏れしている場合には取り付け方をなにか間違ったか、水栓自体にトラブルが起きている可能性があります。水栓を新しいものに交換するか、専門の業者にみてもらうのがいいかもしれません。